ルイヨウボタン 類葉牡丹 （ メギ科 ）

ルイヨウボタン は、北海道から九州まで分布する多年草で、やや深い山の広葉樹林下などに生育します。 和名は、葉の形が 牡丹 に似ることからで、茎は直立して ４０～７０cmになり、茎や葉は無毛です。 葉は２～３回３出複葉で全縁、側小葉は卵形から長楕円形、頂小葉は卵形で、先が２～３裂します。 ４～６月に、茎頂や上部の葉腋の花序に、花を１０個程度のまばらにつけます。 黄緑色のガク片６個が花弁のようになり、花径は１cmほどになり、雄しべは６個あります。 花弁は扇状に広がった部分で、ガク片の基部に重なるようにつき、先端は蜜腺状になります。 花後には、１つの花に２つの種子が実ります。 ルイヨウボタン は子房が早く裂開するため、種子は果実ではなく、子房から裸出した状態で成長します。 球形の種子は、Ｖ字型の胚柄について、秋には黒紫色に熟します。

ルイヨウボタン Caulophyllum robustum

ルイヨウボタン は、民間薬の領域で、消炎、鎮痛などに使用されたとされますが、詳細不明です。 属名： Caulophyllum 、茎 caulos ＋ 葉 phyllon、 茎が葉柄のようにみえることから。 種小名： robstum 、強い、大きい、壮大な の意味。 2014.12.07.New

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