ロサ・カニナ、ドッグ・ローズ、イヌバラ （ バラ科バラ属 ）

ロサ・カニナ ( 英名 dog rose ） は、ヨーロッパから西アジアにかけて広く自生する落葉低木です。 ヨーロッパでは普通に見られる野バラで、果実 （ 偽果 ） は、赤い紡錘形をして、ローズヒップ ※１ rose hip と呼ばれます。 ビタミンＣが多く含まれ、種子を除いた果肉からジャムを作ったり、乾燥させて茶剤 （ ローズヒップティー ） として飲用されています。 ※１ ローズヒップ ： 他には、ハマナスの偽果が利用できる。 ロサ・カニナ の茎は太く、また弓型の棘がついて他物に絡み、高さ１～３ｍになります。 葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は卵形～楕円形で５～７個がつきます。 縁には鋸歯があり、葉軸には多数の細かいトゲがついています。 花期は４～５月、白から淡い紅紫色の５弁花を１～４個頂生し、花の直径は４～６cmになり、芳香があります。 花弁の先は凹み、多数の雄しべと、１本にまとまった多数の雌しべがあります。

ロサ・カニナ Rosa canina 撮影・東京都薬用植物園

秋には偽果は、直径１．５～２cmになり、橙赤色に熟します。 和名の イヌバラ 犬薔薇 は、英名 dog rose の直訳とみられます。 属名：Rosa 、バラのラテン名由来という。 種小名：canina 、犬の・・・命名理由は、諸説あり。  または 極めて普通の という意味。 2006-2014-2020.07.-2025.06.18.Re 参考  東京生薬協会　季節の花  https://www.tokyo-shoyaku.com/ohana.php  熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ローズヒップ

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