ハコベホオズキ （ ナス科ハコベホオズキ属 ）

ハコベホオズキ は、南アメリカ原産の多年草で、関東地方以西にあって、植物園から逸出帰化したとみられています。 地下茎の栄養繁殖から、道端や荒れ地などで、しばしば一面に群生します。 茎には４稜があり、白い短い屈毛がつき、つる状に伸びて長さは数ｍになり、全草に弱い悪臭があります。 葉は互生または２個が対になってつき、葉身は広楕円形～卵形、長さは１～４cm、葉先は鈍頭で、基部は縁が葉柄の翼に流れます。 質はやや厚く全縁、葉の表面には白い短毛が散生し、裏面は密生して白緑色になります。 ２個の葉が対になってつく場合は、葉のサイズが明らかに異なる大小の組み合わせになります。

冬の葉 ／ 夏の葉 ／ 晩秋の斜面は一面 ハコベホオズキ 撮影・東京都 夢の島

花期は長く春から秋まで、葉腋に釣り鐘形の白または淡いクリーム色の花を単性して下垂します。 花冠の長さは５～１０mm、先端は５裂して裂片は反り返り、雄しべは５個、雌しべは１個です。 ガクは５裂して、裂片は針形状、先端がやや反り、花柄とともに短い毛が密生します。

ハコベホオズキ Salpichroa origanifolia synonym S．rhomboidea

果実は楕円形の液果で、淡黄色に熟します。 ハコベホオズキ の名は、ホオズキの仲間 （ 同じナス科、属は異なる ） で、葉の形がハコベに似ているとしてつけられました。 メモ ： 花期終期の11月に、熟した果実が見当たらなかった。 属名：Salpichroa 、筒状 salpinx ＋ 肌の色 khroia 、花が美しく筒状であることから。 種小名：origanifolia 、ハナハッカ属 Origanum ＋ の葉 folium ( に似た ) という意味。 synonym種小名：rhomboidea 、長い菱形の という意味。 2021.01.-2025.04.26.Re 参考書籍  「 日本帰化植物写真図鑑 」、他

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