マツバウンラン 松葉海蘭 （ オオバコ科マツバウンラン属 ）

マツバウンラン 松葉海蘭 は、北アメリカ原産、越年草の帰化植物です。 分類はゴマノハグサ科ウンラン属 （ 新エングラー ） から、オオバコ科マツバウンラン属に組直されています。 和名は在来種の ウンラン に比べて、葉が細いとしてつけられたものです。 茎は細く暗紫色を帯び、基部で枝分れをし、走出枝を出して広がります。 葉は全縁でやや多肉質、這って広がる茎には、対生または輪生してつき、葉身は長さ１５～３０mmの楕円形です。 直立する茎の上部では、幅１～２㎜の線形になり、互生します。

マツバウンラン 松葉海蘭 Nuttallanthus canadensis synonym Linaria canadensis 東京都

花期は５月から７月にかけて、高さ１０～６０cmの茎頂に総状花序を出し、青色～青紫色の唇形花をつけます。 花の上唇は上を向いて２裂し、下唇は前方に突出して３裂、側裂片は横に張り出します。 下唇基部は隆起して白色になり、花冠の長さは１０mmほど、後方には長さ数mmの細い距があります。 雄しべ４個、雌しべは１個、ガクは５深裂して裂片は線形です。

果実は蒴果で、直径３mmほどの球形です。 種子は黒色、長さ０．５mmほどの角棒形で、表面は平滑です。 開花から結実までの期間が短いことが、繁殖力の強さになっています。 属名：Nuttallanthus 、北米の植物を採集した英植物学者 Thomas Nuttall ＋ 花 anthos シノニム属名：Linaria 、亜麻 ( ギリシャ語 linon ) に似た の意味。 種小名：canadensis 、カナダの という意味 2023.08.23.New

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