| チョウセンアサガオ （ ナス科 チョウセンアサガオ属 ） |
| チョウセンアサガオ | 成分： スコポラミンなど [ 局 ] | 有毒 用途： 製造原料 |
| チョウセンアサガオの仲間は、 スコポラミン scopolamine や アトロピン atropine などのアルカロイドを含有するので、全草が有毒です。 園芸品種も例外ではなく、葉や茎の汁に同様の成分を含むため、植え替えや剪定時などには注意が必要です。 蕾をエディプルフラワー （ 食用花 ） やオクラと勘違いして調理した結果、食中毒を起こした例もあります。 |
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チョウセンアサガオ 朝鮮朝顔 は、
江戸時代に薬用として導入され、過去に鎮痛、鎮痙薬として使われたことがあります。
華岡青洲が乳ガンの手術に用いた生薬のひとつ「 曼陀羅華 マンダラゲ 」 としても知られます。
インド原産の一年草で、草丈は１ｍほどになり、全草ほぼ無毛です。
葉は長い葉柄があって互生しますが、しばしば対生状にもなります。
葉身は広卵形で１５cmほどあり、全縁か少数の切れ込みが入ります。 ８～９月頃、長さ１５cmほどの漏斗状で、筒部の長い白い花を咲かせます。 花冠の先は浅く５裂して、裂片は尾状に尖り、おしべ５個、雌しべは１個あります。 円筒型のガクの先は５裂して尖ります。 果実は球形のさく果で、表面には太く短いトゲがつきます。熟すと裂開し、褐色で扁平な腎形状の種子が多数入っています。 江戸時代に渡来し、外国からきたという意味で 「 チョウセン 」、 花がヒルガオ科のアサガオに似いるとして 「 アサガオ 」 とつけられました。 |
チョウセンアサガオ Datura metel 撮影：東京都薬用植物園、他  ヤエチョウセンアサガオ Datura metel 'Floreplena' ／ Datura fastuosa  |
| ヤエチョウセンアサガオ は、花弁が二重になる品種です。
エジプトからインドの地域が原産とみられ、色も黄色や紫があります。 属名：Datura 、アラビア名 tatorah あるいは、ヒンズー名 dhatura からきている。 種小名：metel 、麻薬性を表す言葉からとの説もあるが、不明。 品種名：Flore-pleno 、花 flores＋ 沢山の、八重の plenus から、八重咲きの花の の意味。 種小名：fastuosa 、立派な、堂々とした、非常に美しい fastuosus の意味。 北アメリカ原産の ケチョウセンアサガオ 毛朝鮮朝顔 は、チョウセンアサガオと混同されていた時期があります。 別名 アメリカチョウセンアサガオ（？） 草丈１ｍほどの一年草で、名前の通り茎や葉に短い軟毛があり、全体的に灰緑色に見えます。 葉は互生し、葉身は広卵形～楕円形です。 ７～９月ころに、花径１０cmの白い花をつけ、花冠には５本の筋があり、浅く１０裂します。 果実は球形のさく果で、長い棘が付きます。 種小名：wrightii 、米国の植物学者 Charles Wright に因む。inoxia を書き換え 2022.08. シノニム種小名：inoxia 、ラテン語 無害の innoxia のスペルミスによる。 |
ケチョウセンアサガオ 毛朝鮮朝顔 Datura wrightii syn． D．inoxia 撮影：東京都薬用植物園 |
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ヨウシュチョウセンアサガオは、明治時代に渡来した一年草です。
草丈８０cmほどとチョウセンアサガオに比較すると、やや小型です。
葉は無毛で互生し、葉身は卵形、縁には間隔の広い鋭い鋸歯があります。
７～９月、漏斗形の長さ ６～１０㎝くらいの花をつけ、花冠は大きく開平することはなく、淡い紫色をしています。
種子の黒い点が、チョウセンアサガオと異なります。
やや小さな白い花をつけるシロバナヨウシュチョウセンアサガオと、
果実にトゲがないトゲナシヨウシュチョウセンアサガオがあります。 種小名：stramonium 、ナス科の植物を指すギリシャ古語 strychnos ＋ 狂った manikos から。 参考 strychnos ：元の意味は 「 夜の影 」。毒草の意味合か。 maniakos ：マニアック、躁病、正常でない。 品種名：tatula 、チョウセンアサガオのペルシャ名。 変種名：inermis 、刺針のない、武装のない の意味。 |
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ヨウシュチョウセンアサガオ Datura stramonium L．f．tatula |
シロバナヨウシュチョウセンアサガオ Datura stramonium L. f. stramonium |
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トゲナシヨウシュチョウセンアサガオ Datura stramonium var．inermis 撮影：都薬用植物園、他
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以前、キダチチョウセンアサガオは、チョウセンアサガオ属 （ Datura ダツラ属 ） に分類されていましたが、
現在は、別属 キダチチョウセンアサガオ属 （ Brugmansia ブルグマンシア属 ） に移されています。 類似生薬 ハシリドコロ・ベラドンナ 2002．07-2020．05．Re |
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